my lovers..... "L"



Lizz Wright
Salt たった今、どこか遠い国からここに降り立ったとでも言うような、
素朴でいて、無防備さを感じる彼女の歌声は、
こころの奥深くにどこまでも続く静かな感動を覚える。
First albumとなったこのsalt。
彼女の歌に対しての深い愛情が伺える。
それは今回タイトルとなったsaltのlyricsにも表れている。
  " How can you lose your song.
   One thing that life cant do.
   It can't take your song for you."
歌はちょうどシチューの中の塩のようなもの。 欠かせないものとして。
彼女はlyricsも自身で書いていて、それらの言葉たちには
感覚的で、かつ、とても間接的な印象を受ける。 ソウ、"奥が深い"んですね。
カヴァーされていることも多い"Goodbye"は見事の一言。
このアルバムで忘れてはならないのはBack musicians。
彼らは、素晴らしい才能を持った面々。
リズムのアレンジも、ひとつひとつの楽器の音も、
決して前に出ることはないものの、その存在感は聴き手にシッカリと伝わり、
さらには、Lizzの歌を何倍にも素晴らしくひきたてる。
Fender Rhodesの音色は本当にスキ。

"Blue Rose"was fragrant as she took us deeper into her soul.
                               I've never forgotten...




Luther Vandross
Luther Vandross 彼を知ることになったきっかけのalbum。
"Take you out"が1曲目というのがとてもスキ。
この曲、ナゼかとても惹かれるものがある。
"I'd ruther" コレも素敵な曲。
失ったものの偉大さに気がつくのは、皮肉にもそれを失ってみなくては
気がつかないという気持ちを切々と歌い上げるその歌声には心を動かされる。
有名プロデューサーを起用するも、彼のR&Bに対する色と、そのこだわりは、
back コーラスの面々からも伺える。
R&Bの第一人者の彼の作品としては1押し。
The Essential 彼の魅力を余すところなく教えてくれる豪華な曲の数々。
emotionalな気持ちになると同時に、
ただ美しい、キレイだけでは終わらないのがLutherのキャリア。
その彼の歌の才能が随所に感じられ、ベスト版ともいえるこのアルバムは
手早く彼の魅力を知るにはいい作品なのかも知れない。
M・ミラー、N・アダレイらに支えられながら独自のサウンドを作り出す。
名曲が多すぎてどれをあげていいか悩むところだが、
"The house is not a home"は言わずと知れたB・バカラックの作品。
バカラックの珠玉のメロディーをカヴァーするartistsは実に多いが、
Lutherはその中でも屈指のsingerだと思う。
"If only for one night"その名の通り、一夜限りの恋を歌ったものだが、
その切ない気持ちが彼の声を通して痛いほど伝わってくる。
"Secret love” もいわゆる、許されない恋。
ナントナク、この傾向が彼の歌には多いような気がする。
色んな障害により、そうでない…言い返せば『幸せな恋』の場合よりも
『許されない恋』…だからこそいっそう恋する気持ちは強くなる、
その”恋の王道”を歌うlutherだからだろうか。
"Here and now"の高音の伸びは素晴らしく、
"Superstar" サビから入るアレンジには彼らしさがでていると思う。
恋人と静かにふたりで聴くにはbestのアルバム!
Dance with my father 現在(Jun.2004)彼は闘病中。
脳卒中で倒れて生死をさまよったが、今年のアカデミー賞では
あらかじめ収録されていたフィルムでの出演となったが、
それでも実際に言葉を話している彼を眼にしたときは思わず涙ぐんでしまった。
前置きが長くなったが、そのアカデミー賞で作品賞に選ばれた
"Dance with my father" 彼らしい曲だと思う。
注目したいのは"The closer I get to you"
R・フラック、D・ハザウェイなどでも有名なこの曲を、
今回BeyonceとDuetしている。素晴らしい仕上がり。
ここでもう一点、先に挙げた今年(2004年)のアカデミーで
数々のアカデミーを受賞した闘病中のLutherに敬意を払い
2人の女性シンガーが彼の曲を歌った。
そのひとりは、アリシア・キース。今では有名になった彼女だが
わたしは知らなかった。
彼女はピアノがとても上手く、そしてこんなにもこころのうちを表現できるシンガーだったとは。
そしてまた、彼の歌声が聴ける日が来ることを、今は祈っている。
"Buy me a rose" イッテホシイ…ッテオモウ。。。